FIRE(早期退職)ブログ①パワハラ社長からの脱出

横浜ランドマークタワー展望フロア「スカイガーデン」からの眺め。みなとみらいの景色。夕景〜夜景 FIRE*早期退職
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私は2023年7月に58歳で、35年間勤めた会社を早期退職しました。
早期退職する前に退職後にかかる費用や早期退職について書かれたブログやYouTube等を見て参考にしたことで、FIRE後の生活イメージがつかめ、退職後の不安を払しょくすることができました。
念願のFIREをして1年半が経過し、自分も経験したことを発信することによって早期退職を考えている方の参考に少しでもなればと考え、ブログを書いてみようと思いたちました。

〔簡単なプロフィール〕
家族構成…5歳年下の妻と2人暮らし(子供なし)
持ち家…マンション(住宅ローンなし)
退職前資産…約2,000万円
退職一時金…1,500万円
退職前の会社/役職…大手食品企業 子会社の営業部長

〔早期退職理由〕
もともとブラック気質(長時間労働、パワハラ)の会社で仕事は大変でしたが、会社自体は好きでした。
ところが、2000年に親会社から異動してきたX部長が、翌年の分社独立で社長になり、交代するまで20年以上の長きにわたり独裁体制で会社を牛耳るようになってから、会社がおかしくなってしまいました。
人事権や稟議の決裁権などのあらゆる権力が社長に集中し、社長に異を唱えられる人はいなくなってしまいました。
社長のまわりもイエスマンで固められ、反対意見を言う者は地方に飛ばされたり、昇格させなかったりと恐怖政治による支配でした。恐ろしいことに地方で自殺者もでました…。
私はどちらかというと要領のいい人間だったので、他の人に比べれば社長から直にパワハラを受ける度合いは低く、何とか耐えられる状態で仕事をしていました。
しかし退職の約10年前、私の課長時代に、男性社員の部下から「社長からセクハラを受けている。寮にまで押しかけてこられ、精神的にも苦痛なので退職したい」と相談されました。
社長の男色については以前から噂話としては聞いていたものの本当の事とは思えず、それまでは聞き流していました。
説得しても退職意思は翻らなかったため、セクハラの内容を本人からヒアリングし文書にまとめて、当時の人事総務部長に相談しました。
その後すぐに個室に呼ばれ「社長の前で告発内容を説明しなさい」と人事総務部長に言われ、
まさかの対応に唖然としながら“もうここまできたら腹を括るしかない”と、社長本人の前で文章を読み上げました。
…それからのことはあまり記憶に残ってませんが、自分ももうこの会社には残れないという思いがこみ上げ、涙がでるのを止められませんでした。
直後は仕事ができる状態ではなかったため、直属の上長から帰宅許可をもらい家に帰りました。
妻に今日の出来事を報告し「会社を辞めることになるかもしれない」と伝えたら「子どももいないし2人ならなんとかなる」と言われ、気持ちが軽くなりました。
土日を挟んで月曜に普通に出社しましたが、セクハラ告発に関しては、その後触れられることもなく、うやむやなまま黙殺されました。
しばらくは針の筵のような居心地で過ごし、早期退職を決意しました。
告発から1年後に部署を異動させられ、メインの部署から外されました。
告発して良かったことは、私自身にいつでも辞める覚悟ができたことと、私に対する社長の態度が腫物に触るようにおとなしくなったことです。
そのおかげで以前より仕事がやりやすくなり“失敗しても辞職すればいいんだ”と考えるようになったおかげで、以前よりチャレンジングに仕事ができるようになりました。結果、異動した部署の売上もあがり、会社の業績にも大きく貢献したため、社長に逆らった割には最終的に部長にまで昇進することができました。
ある程度の地位につけたこともあり、早期退職前の会社の居心地はそれ程悪くありませんでした。
〔それでも早期退職したかった理由〕については次回お伝えしたいと思います。

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