私は2023年7月に58歳で、35年間勤めた会社を早期退職しました。
前回ブログ(FIRE(早期退職)ブログ⑨年金受給繰り上げ?繰り下げ?どちらが正解?)では、年金の繰り上げ受給について書きましたが、今回はFIRE後の生活をゆとりを持って迎えるべく、年金と並び重要な退職金について書きたいと思います。
退職金については、働く会社の制度や勤続年数、個人の年収などによって千差万別ですので、今回は私の実際の体験談をお伝えしようと思います。
退職金っていくらもらえるのか正確に分からないですよね。
私も「退職金は1,000万円くらいかな〜」と漠然と思っていた程度でしたし。
私の会社では1年おきに55~56歳の社員を対象に退職金と年金の説明会を実施することになっていて、私も55歳になった年に会社から【年金試算表】と説明書が渡され、オンライン説明会を受けることになりました。
退職金にしろ年金にしろ制度が複雑で、一回説明を聞いただけではあまりよく理解できず、説明会が終わったあとに説明書と【年金試算表】をじっくり見直し、なんとか理解することができました。
渡された【年金試算表】はA4の紙1枚に数字がわかりやすく表にまとめられていて、退職金と年金がおおよそいくらもらえるのかがよく分かりました。
【年金試算表】には、60歳で定年退職した場合の退職金額と、60歳〜65歳の間にもらえる年金の金額/65歳から70歳の間にもらえる年金額/70歳以降にもらえる年金額が分かるようになっており、退職後の具体的な資金のイメージがつかめました。
退職金の内容について少し詳しく書きますと…
私が勤めていた会社では退職一時金が下記3種類ありました。
① 会社からの支給…退職時に一時金として受け取る、いわゆる退職金。
② 企業年金基金からの支給(第一退職年金)…退職時に一時金として受け取るか、年金として受け取るか選べる、60歳から80歳まで保証された年金。80歳を超えて長生きした場合も終身でもらえるお得な年金。仮に80歳前に亡くなったとしても、遺族は20年分の年金を満額受け取れます。
③ 企業年金基金からの支給(第二退職年金)…退職時に一時金として受け取るか、年金として受け取るか選べるが、年金で受け取る場合は60歳~65歳までの5年間のみ、定年後65歳で年金をもらえるようになるまでのつなぎのような年金。
①は選択の余地はなく、一括でもらう退職金(これが1,000万くらいもらえると思っていた退職金)です。
それ以外に、②と③は先ほども書いたように一時金で一括してもらうか、年金としてもらうか選べる退職金で、これは説明書を見て初めて知りました。
私の場合、①に加え②と③を退職時に一括してもらうと、なんと合計3,000万円を超えることが分かりました。
2023年の厚生労働省の調査によると、大卒の退職金の平均は約1,900万円とあるので、まずまずの金額といえるのではないでしょうか。
この表を見たことによって、自分の想定よりも多く退職金がもらえることが分かり、いつ退職しても安心してFIREができると嬉しくなりました。
次の悩みは「退職金をどう受け取るか」の選択の問題です。
実は退職金や年金にも税金がかかります。
退職金の受け取り方によって税金が変わり、手取り金額も変わってきますので、どう受け取るのが自分にとって有利かインターネットでいろいろ調べました。
次回は、退職金の受け取り方をどうしたかについて書きたいと思います。